世界に報いるニートの叫び

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【理想のジーンズを求めて】 ~綿100・濃紺・極細デニムパンツを試着レビュー~

コットン100%の極細シルエットに拘る!

色々な意味で前時代に生きる僕が、あくまで自分のために、濃紺インディゴスキニーデニムを穿き比べ!

ピュアブルージャパン、ジャパンブルージーンズ、APC、ラッドミュージシャン、ジョンローレンスサリバン、リーバイス、ビューティアンドユース…

良いものを見つけるたび追記する予定。

2017/3/21更新

 

 

お久しぶりです&あけましておめでとうございます。

 

昨年末は忙しかったうえに体調を崩して、2017年は歴代最悪の年越しだった。

大晦日も元日もベッドに臥してたよ。

とてもじゃないけどブログとか無理だったわ。

今も叩きつけるようにキーボードを叩いてて、なんか関係ないかもだけど、「ですます調」で文章を書く気も薄れた。

 

アクセスの確認だけはちょくちょくしてたんだけど、こんな記事の少ないブログにたどり着いてくれる方が予想以上にいるようで、少し元気が出た。

 

まだ調子は万全ではないのだけれど、先日、渋谷・原宿エリアに足を延ばす機会があったので、前から気になっていたデニムをいくつか試着してきた。

その際に気付いたことを書き留めておく。

 

先に断っておくが、僕は服の専門家ではないし、ましてやジーンズオタクですらない。

この記事の意義は、備忘録みたいなもの。

 

 

前置き

理想のデニム探しは、僕がファッションに目覚めたときからずっと続いているように思う。

 

ファッションに限らず、何かのアイテムをずっと探し続けている、そんな人は多いんじゃないかな。

それは、Tシャツだったり、時計だったり、ヘアワックスだったりするし、他にも家電やインテリア…etc.もういい書くのが面倒だ。

 

もはや、より良いものを求めるという本来の目的以上に、情報収集自体が楽しくなってきてしまったりする。

そんな自己目的化は男性に顕著な印象で、個人が持つ「オタク気質」の強弱とも言い換えられるように思う。

現代ではネットの影響もあって、誰しも多かれ少なかれ何らかのオタク気質を備えている気がする。

 

少し前から、ミニマリストだとか言うけど、実はミニマリストになるのにもかなりの労力が必要だし、僕には到底できそうにもない。

それでも、僕は比較的少ない服を着回すタイプというか、気に入ったパターンばかり着てしまう人間ではある。

その点、デニムパンツは、コーディネートの軸になると同時に、通常の服であれば負荷となるヘビーユースも力に変え、「経年良化」する可能性をもつ数少ない衣服だ。

なので、ワードローブのベーシックとなるジーンズに関しては、常により良いものを探し求めている。

 

もちろん、その好みはその時々で変わる。

次はそれについて書く。

 

 

超主観的・現在的な良いジーンズの基準

ジーンズの良し悪し、これは個人の好みによるとしか言えないし、トレンドの影響も多分に受ける。

なので、ここで書くことは、僕が現在考えるジーンズの好みだと断っておく。

なんなら様々な方面から批判を浴びる基準な気もする。

 

①コットン100%

これは譲れない。ストレッチ無しの綿100%製。

いやもちろん譲ることもあるし、極細スキニーとかはストレッチ入ったものも持ってはいる。

だけど、ワードローブの主力となる服の場合、素材にはこだわりたい。

これは、ものとしての愛着に大きく関わってくる気がする。

ポリ混でも2%くらいなら長く使えるんだろうけど、やっぱりね。

 

また、ジーンズの場合は色落ちにも影響がありそう。

純粋に生地の色落ちというのもそうだし、伸縮性があるということは、負荷が分散されるわけだからアタリの付き方が不自然になる。

特に過剰にタイトに穿いたポリ混ジーンズは、直線的なアタリがついて糞ダサいと思っている。

いやまあ、ポリ混でもいい色落ちするジーンズがあるのは知ってるけどさ。

しつこいけど好みだから。

 

あとは、綿100のジーンズは、ストレッチの効いたものと比較して体型をカバーする力が高いように思う。ストレッチ効いてると身体のラインををダイレクトに拾うから。

細いパンツを穿く際に、脚をまっすぐに見せることには、脚を細く見せることと同じくらい大きな意味があると思っている。

 

 

②濃紺インディゴ

コーデでのネイビーの使いやすさは抜群だし、色落ちを楽しむという点からも濃紺がいい。

可能ならば洗いをかけていないリジッド(生)がいい。

インポートのものはノリ落としせずに履き込むリジッド穿きを推奨しているものが多い。

ノリ付きのデニムには独特の光沢感とシャープさがあるし、せっかくならそれを楽しみたい。

 

ただ、実用性の観点からいうと厳しいのが現実。

ワンウォッシュモデルしか出していないところも多いし、何よりサイズ選びや丈直しが難しい。

ノンウォッシュなら最高、ワンウォッシュなら野暮ったくない色味であることが条件。

 

 

③厚みと上品さの両立

ある程度の厚さをもった「デニムらしさ」のある生地であると同時に、あまり粗野感の出すぎないものが好み。

実に感覚的な基準だけれど、思い当たる要素として挙げられるのは、生地の「ネップ感」。

 

ネップとは、デニム生地にある白いポツポツのこと。

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http://ameblo.jp/denime-shop/entry-11816149107.html

これが目立つ生地は粗野感が強く、あまり好みではない。

ヘビーオンスのジーンズに目立つ傾向にあるけれど、オンスが軽ければいいというわけでもない。

それに、ある程度のオンスがあるデニムの方が、シルエットが崩れにくく、体型を補正してくれる力があるように思う。

 

そんなオンスのバランスだけでなく、素材や生地の製法、染め等、多くの要素が関わってくるので、実際に見て判断するしかない。

ただ、ビンテージレプリカを意識したものは好みから外れてくることが多いかな。

 

 

④細身のテーパードシルエット

パンツの細さに関しては、時代錯誤とは言わないでほしい。

タイト全盛の時代は過ぎ去ったとはいえ、未だ細さへの需要はある。

むしろトップスゆるめ、ボトムス裾きつめがトレンドだし。

いや、パツパツはキモいよ?(スキニーがキモくなる境界線は太ももの余り具合にあると思っている)

 

特に、裾幅を狭めたテーパードシルエットは今のトレンド的に使いやすい、というかテーパードの甘いパンツにはどこか古臭さを感じるのは僕だけだろうか。

足長効果だけでいうなら、ブーツカットやシューカットのフレアシルエットが一番だと思っているけど、ここはトレンドの影響が特に強い領域。

流石に今フレアのボトムを穿く勇気はない。

 

ストレートと言われるパンツも、ある程度はテーパーしているものだけれど、そのかかり方が強いものが今は好み。

パンツを視覚的に細いと認識するためには、太もも幅、つまりワタリ幅が重要なのだけれど、裾幅が絞られていることの方を僕は重要視している。

 

僕は身長が低く、脚も長くないうえ、丈はクッションがつかないくらいに直すので、裾幅は広くなりがち。なので裾幅は狭ければ狭いほど良いくらいに思っている。

かつ、太ももはパツパツにならないものが良いシルエットなのだが、ここまで行くともはや股上まで気にしていられなくなる。本当は深めが好みなんだけど…

今どきストレッチばっかだから、細くてコットン100ってだけで探すのマジで大変なんだよ。

 

 

⑤余計なディティールのないシンプルさ

ここまでの要素を踏まえると、「ヌーディージーンズ穿いとけ」となるのではないかと思うんだけれど、あの派手さはね笑

ワードローブの軸としてのジーンズを探しているので、あまりに主張の強いものは避けたいと思っている。

やりすぎてなければ全然良いんだけどね。

 

以下、穿いてみた感想。

 

各ジーンズ所感

あくまで試着における感想であり、実際に穿き込んでみたり、丈直しをすると違った感覚を抱くかもしれない。とりあえず、選ぶ際の手がかりを書いておく。

 

pure blue japan

穿き込んで色落ちさせるタイプのジーンズをラインナップするデニムブランドは、生地感もシルエットも粗野なものが多いけれど、ピュアブルージャパンは洗練された印象を受けた。

その最たるものがこれ。

XX-020 POP-UP DENIM-TAPERED SLIM

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http://www.purebluejapan.jp/archives/5265

 

このモデルの最大の特徴は、中心まで青く染まった糸をインディゴ染めして生地に使っている点。

 

通常、ジーンズの生地は経糸(たていと)のみをインディゴ染めし、その中心部分は染まらず白いまま残る。

そして穿いているうちに糸の表面が削れて白い部分が露出してくる、というのがジーンズが色落ちする仕組みだ。

 

そこで経糸の本来は白いはずの芯を青く染め、その上からさらにインディゴ染めしたのがポップアップデニム。

 

何が起こるかというと、青く色落ちする

 

f:id:spedarrow:20170110001910p:plain

http://www.purebluejapan.jp/archives/5272

これは加工によって出した色味らしいので、実際はここまで激しい色落ちにはならないと思われる。

 

まあ正直、青い色落ちとか僕はどうでもよくて、それどころか使いにくいくらいだと思うけれど、二つ惹かれる点があった。

 

まず、生地感。

14ozとそこそこの力強さを持ちながら、ザラザラ感のないキレイでフラットな表面の生地をしていた。

最初の色味自体は濃紺で、他と大きく違わないのだけれど、店頭で並んでいるなかでもその生地感ゆえ一発で見分けることができた。

このキレイな青さを出すためか、ムラの少ない生地になっていて、ピュアブルージャパン内で最も上品な生地をしていた。

 

そしてシルエット。

テーパードスリムというこのシルエットは、事前にサイズ表を見る限り、気がかりな点もあったけれどかなりいい線いっているように思えた。

 

僕は、ワンウォッシュの29インチを試着。

結論からいうと、かなり良いのだけれど、少し惜しかった。

 

サイズ表でみると、最小サイズは27で、28と29インチの間でいわゆる「サイズの谷」ができている。

この時点で嫌な予感はしていたんだけれど、ワンウォッシュで新品のハリのある生地のためか、シルエットはキレイに出た。

 

最大の問題はその股下の長さ。

海外のお客さんが多いためか、股下の長さがえぐいことになっている。(股下約90cmってやばくね?)

後発のジャパンデニムブランドは、こういうところ多いね。

ド日本人体型の僕の場合、大事なテーパー部分を奪い去られることになり、裾幅がやや太くなってしまった。

それでも比較的細いし、十分よかったんだけど、裾幅は僕にとっても譲れないところなので断腸の思いで選択肢から除外。

 

ステッチとかも青糸で縫われてるけれど、そういうディティールは意外とやりすぎないので許容範囲だった。

 

 

XX-015 INDIGO-CIGARETTE SLIM

f:id:spedarrow:20170110010043p:plain

http://www.purebluejapan.jp/archives/5213

「シガレット」の名の通り、細くまっすぐなシルエット。

これだけなら惹かれることはなかったはずなのだけれど、その股上の深さが気になり試着。

少し腰で落として穿いているようなシルエットは好きなので試したくなってしまった。

探してもいないストレートのモデルを試したくなったのは、上のポップアップのテーパーが長すぎる股下によって奪い去られてしまったことへの反動もあったかもしれない。

 

これは28インチで試してみた。

ワタリは上のポップアップよりも細く、ストレートシルエットの割には野暮ったさも感じない。なかなか良かった。

だが、探しているシルエットとは異なったので、これも断腸の思いで選択肢から除外。

 

ただ、気になるのは既にこのモデル廃盤が決定しているとのことで、店頭には極端に小さいサイズと大きいサイズしか残っていなかった。こうなると欲しくなってくるんだよなあ…笑

 

 楽天にはまだ残っているみたい。

 

JAPAN BLUE JEANS

上のピュアブルージャパンと紛らわしいこのブランド。

岡山ジーンズとして有名な、かの「桃太郎ジーンズ」の海外ラインとしてつくられたものが逆輸入されたそうで、海外の方から人気がある。

ここまでの話で、海外でウケる名前の雰囲気がなんとなく分かってくる。

 

 

JB0201-J スキニー 14.8oz アメリカ綿 ヴィンテージセルヴィッチ

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https://www.japanbluejeans.com/item/?c=zoom&pk=7&col=77

 

このブランドは本当にHPの着画が悪い。

サイズ上げてんのかなこれ。

 

ジャストで穿くと相当タイトさを感じる。リジッドで穿いたら足壊れるかと思った。てか売り物だと思うとそこまで無理に穿く気が起きなかった。

これ目当てで来たわけじゃないこともあって、さっさと諦めちゃったけど、ビンテージ的な色落ちと、細さを求めるならこれが最強かもしれない。

これに限らず、ジャパンブルージーンズは、相当シルエットには拘ってる印象を受けた。色落ちにこだわりつつ、洗練されたシルエットのデニム探してるなら、一回見て損はないブランド。

JB0306-J バゲット 14oz ジンバブエ×メンフィス綿 ヴィンテージセルヴィッチ

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目当てはこれ。最小サイズで裾幅14.5の強テーパー。

 

上のスキニーと比較すると、膝上はややゆとりがあり、膝下が絞ってあるシルエット。フランスの代理店との共同開発で作られたそう。

 

それはさておき、股下の長さもフランス仕様で86cmと、かなりの長さ。せっかくの細い裾も持っていかれたよ。

まあ、それでも他と比べれば裾はかなりの細さをキープできた。

 

ただ、残念なところがいくつか。

まず、サイズ。かなりタイトではあるけれど、ウエストから考えるとワンサイズ下があれば穿けた気がすること。

そして、生地感。ワンウォッシュなんだけれど、細さゆえに少し柔らかい綿が使われているようで、どこかくたびれたような、これじゃない感があったのが気になった。生地は新品だからもちろん硬いんだけど、伝え方が難しいな。とりあえず上のスキニーのアメリカ綿の方が好みの色落ちしそうという印象。

それでもそんなの素人目線だし、どこかのデニム考察サイトでは推されていた生地の組み合わせだから、ヴィンテージ感を求めるのなら、上々なんだろう。試してみなきゃわからん。

 

今回穿き比べた中では、トップクラスに惹かれたのも事実。

そしてなにより、この価格設定は衝撃。元が生地屋であり、リベットやボタン等のディティールを統一しているためこの価格が実現できるんだそう。

 

しかも楽天のショップはリペアの永久保証をつけているよう。こういう差別化は素晴らしいけど、実店舗のショーウィンドウ化が進むね。

 

 

A.P.C

穿きこみジーンズとしてすっかりメジャーになった感のあるアーペーセー。

ネット検索でも色落ちレポートが結構見つかる。

リジッド穿きをブランド側が推奨しているだけあって、バキバキのコントラストに仕上げている人も多い。

これ選んだらブログのネタとしては、何の目新しさもないけど、僕のワードローブには一番フィットしそうだし、その凄まじい安定感に吸い込まれてしまいそう。

それっぽいことばっか言ってて癇に障るブロガーの方が、アーペーセーを穿いているというのを風の噂で聞いて震えたが、確認したところ目当てのモデルとは違ったので良しとする。

 

PETIT NEW STANDARD

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アーペーセーのデニムは名前が紛らわしい。

このプチニュースタンダードは、テーパード強めで、最も今風なシルエット。

股下もそこまで長くないので、テーパードの損失も少ない。

 

さらに、一応ユニセックスを謳っていることもあって、サイズ展開が豊富な点も嬉しい。

ガチで穿きこむなら当然、そうじゃないにしてもサイズ刻んでマイサイズを探したいからね。

まあ、人気出る理由もわかるわ。

 

試着必須。僕は26インチがジャストだった。

なんか裾幅もサイズ表より細く感じたけど、何故なんだろうか。

 

シルエットはあまりに生地が硬かったり、ノリが強かったりするとリジッドではあまりきれいなシルエットが出ない傾向にあるんだけれど、これは限界ギリギリのスキニーシルエットで穿くので関係なし。

まあ、丈はこっから縮み、横幅は伸びるから、どうなるか予測しにくいけど。

縮む場合は最大4㎝程とのこと。 

 

"

 

JOHN LAWRENCE SULLIVAN

先に言っておくと、ここのデニムはポリ混。

どうしてこのブランドが入ってきたのかさっぱりわからないけれど、運と縁で試着した結果、考察が深まったので書く。

このブランドは見てる分には楽しいけど、試着まで行っても結局買わないことが多い気がする。

 

ストレッチテーパードデニム

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JOHN LAWRENCE SULLIVAN ストレッチテーパードデニム(デニムパンツ)|JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)のファッション通販 - ZOZOTOWN

ポリ混リジッドという僕にとっては非常に紛らわしいジャンルの商品。

 

ノリ付きリジッドということもあり、試着の段階ではポリ混と気付かないほどの履き心地の悪さ。僕はタイトなジーンズを穿いている時のテンションが好きなので、これは誉め言葉だ。ウレタンが2%混紡されているというけれど、ノリ付きのためか感じられなかった。

そして、これもノリのためかもしれないが、フラットな質感で、かなりキレイ目に穿けるジーンズという印象。

 

当然綺麗なシルエットで裾幅も細い。股上に深さがあるのも非常にいい。そして、股下が比較的短いので、ノークッションに裾上げしたとしてもそこまで元のシルエットを崩さずに穿けそう。

 

色落ちに関しては、ここのブランドの感じからすると、あまり歓迎されないのではないかと思う。

某セレクトショップで試着したのだけれど、その店員さんはほとんど色落ちしないと言っていた。だが、ゾゾには、経年変化が楽しめるとの記述があって何を信じればいいかわからなくなる。

 

まあ、その店員さんは以前にも相当適当なこと言って接客してきたのを僕は覚えているので最初から信じる気はないんだけれど笑。そもそも、振り払いたくてストレッチ効いてないデニムを探してるって言ったらこれ出てきたくらいだし笑気の弱そうな学生や一人で来ているお客さんに、ガツガツ接客しているのを見るけどあれどうなんだろうな。

 

話を色落ちに戻す。

もし色落ちさせることを意図して穿くのだとしたら、茶綿が入っているのか、ストレッチのためかはわからないが、裏地がやや茶色っぽい色なのでこのアイテムが本来持っている雰囲気と合った色落ちになるか不安ではあった。(店の照明のためかもしれないしそこまで気にすることはないと思う)

 

ともあれ、シルエット的には抜群だった。いや実際、サリバン見直したわ。かなり好みの形だった。

 

スキニーデニムパンツ

MIDWEST MENS(ミッドウエストメンズ)のJOHN LAWRENCE SULLIVAN スキニーデニムパンツ(デニムパンツ)|ダークブルー

 

http://zozo.jp/shop/midwest/goods/6341819/?did=17992707

流れでこれも試着。 

 

ワタリは上のテーパード以上に細いが、裾幅はほとんど変わらない。それどころかこっちの方が裾が太いと感じた。

ただワタリの細さはかなりのもので、ストイックに細さを求める人なら試してみても良い。

僕はスキニーを穿くときは、自分がキモくなっていないかやや厳しめに見るようにしているけれど、その感覚では、少しギリだった。

穿いてみるとまだ太ももには余裕を感じたけれど、上のテーパードでは感じなかったストレッチをわずかに感じたからだ。

僕の感覚では、太ももにストレッチを感じたら、そのスキニーは避けるべきだと考えている。それは、本来穿けないサイズのものを穿いている危険信号であり、太ももがパツパツになりかけていることを知らせるサインだ。

ストレッチはあくまで、脱ぎ穿きしやすくしたり、動きやすくしたりするためのものであり、直立時に感じるようではNGというのが持論。

 

このサリバンのスキニーも、多くの人はセーフを出すだろうし、ここから伸びることを考えたら、これでも問題はないんだろうけど、僕の好みではなかった。

 

そういう意味で、サリバンのストレッチデニムを2本試着したことには収穫があったと言える。

スキニーでは自分のギリギリNGというサイズ感を知れたし、テーパードも含めてやはり股上にはある程度の深さがあった方が好みだということを再確認できた。

 

 

LAD MUSICIAN

ここのベーシックは本当に良いものが揃っている印象。

デニムに関しては、あまり粗野感の強くない上品な生地を使っている。

なにより、ストレッチ無しのコットン100で細身のデニムを作っている数少ないドメスティックブランドというだけで応援したくなる。

店員さんにモデル体型が揃ってるせいか細いという評判だけが独り歩きしている印象があるけど、最近はそうでもないね。

 

TAPERED TIGHT PANTS

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https://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2216501&color=16

このテーパードタイトパンツは、2016秋冬の13.5オンスのもの、このほか、ポリ混の同名の商品と、2016年春夏の12オンスの「テーパードタイトデニム」名のものがあるので購入や試着の際は注意。

ちなみに2017年春夏はまた13.5ozで出す模様。

どうせ真夏は12オンスだろうがタイトなジーンズは厳しいし、個人的には朗報。

 

ちなみにここの細身のデニムは、立体裁断(?)で、膝あたり外側のシームが前に出てくる面白い形をしている。

正直その恩恵はそこまで感じない気もするけど、言われてみれば動きやすいようなって感じ笑

元々膝上にはある程度余裕があるしね。

 

ただ、ここのデニムの色味は本当にキレイ。

ムラのない上品な生地感はデニムらしさが薄いんだけれど、それでいて一見してデニムだとわかる、不思議な美しさがある。

僕は基本的に「ジーンズ」呼びなんだけど、これは「デニムパンツ」って呼びたくなる笑

 

濃紺インディゴと真っ黒、ライトブルーのブリーチインディゴの3色で出しているけど、インディゴとブリーチインディゴの色味を一度見てみてほしい。

インディゴはワンウォッシュだけど、全く野暮ったさを感じさせないし、ブリーチに関しては極限まで薄まったインディゴの、アイスブルーの色味がとても雰囲気ある色になっている。

特にブリーチは穿きこなしてみたくなるんだけど、やっぱ難易度高いね。

シルエットがぼやけやすくなる。

これまでダークトーンのスキニーに甘えてきたことを少しだけ後悔した後で、無理に手を出す必要もないんだと冷静になる。

 

 

シルエットに関しては、急激なテーパードががかりながら、股下もそこまで長くないのでキレイな形を活かして穿くことができる。

1点、気になるのが、どこか丸みを感じるシルエットなこと。

股下がそこまで長くないのに膝下を急激に狭めているためかわからないけど、なぜか曲線的な印象を受ける。

シャープさはストレッチのスキニーに譲る形なのかもしれない。

 

このデザインを尊重するのなら、裾上げはしない方がいいと思われる。

股下もそこまで長くないしね。

 

そして、明らかにあまり色落ちを楽しむタイプのデニムではないので、経年良化していくジーンズという条件には合わなくなってくる。

これで選ぶならブラックかなあ。

黒も濃紺インディゴも、ノンウォッシュでたら即買いなんだけどな。

 

 

SLIM JODHPURS PANTS

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上のテーパード以上に、ワタリに余裕を持たせたシルエット。

裾幅が細くて合わせやすい今風のパンツが良いけど、細すぎは嫌だという人に人気のジョッパーズパンツ。

他ブランドでも見かける。

ちなみに「スリムジョッパーズデニム」名の商品は春夏の12オンスのもの。

 

良いんだけど、僕は正直そこまで好きじゃないかな。どこか中途半端な印象。

まあ、僕の体型がラッドを穿くレベルに達してないってのは全然あるとは思う。でも

世間的には十分細いモデルではあるけど、やはりここまでシャープさがあるならもう少しだけストイックに頑張るか、ジョッパーズ感があってもいい気がする。

特にブリーチインディゴのものはこの太さだとかなり難しくなりそう。

細いパンツは一通り良いもの揃ってるぜって人は良いけどね。

 

まあ、色味のキレイさや、やりすぎない細さから、トレンドに乗りつつ誰にも嫌われないスタイルをつくれるジーンズではあるし、間違いなく良品。

 

あと、衝撃的に股下が短い。

本来のシルエットを損なわず穿けて本当にいい。他のブランドもこの点だけどうにかしてほしいですわ。

 

 

Levi's (LEVI'S VINTAGE CLOTHING)

ジーンズを探してるのにも関わらず、全くノータッチだったリーバイス。

なんかリーバイスは見る気しないって気持ちわかる人多いと思う。「別にビンテージ志向じゃねえし」みたいな。

でも、こないだ空いた時間に立ち寄ったら意外や意外、相当に良かった。

LVC(LEVI'S VINTAGE CLOTHING)という復刻ラインに僕好みのジーンズがあっって、やっぱ流行って循環してるんだなと再確認した。

こんだけ迷って結局リーバイスかよとは自分でも思うけど、ここで決まるかも。

 

1969 606/スリムフィット

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http://levi.jp/shop/mens/item/view/shop_product_id/32782

 

1960年代後半に登場した、リーバイスの606スリムフィット。その当時のアメリカ文化というと、ヒッピーやモッズだと思うけど直接関係があるのかはよくわからない。

 

特徴は深い股上と強めのテーパード。あとはリベットがない。当時、若者向けの廉価版として発売されたことが理由らしいが、現在は全く廉価ではない。

14ozのリジッド。

サイズ展開は26からで、それがジャストだった。やっぱジーンズに関しては、サイズ展開の多いところで探す方がいいな。

 

 

1965 606 スーパースリム

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http://levi.jp/shop/lvc/LEVI%27S%28R%29+VINTAGE+CLOTHING-1965+606%C2%99+%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0+%EF%BC%8F+%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88+%EF%BC%8F+RIGID+%EF%BC%8F+15oz/item/view/shop_product_id/32777

 

上の606の元となったモデルで、言ってみればプロトタイプ的な存在のスーパースリム。

店員さんはこっちのが断然細いと言っていたが、同じサイズで試着してもそこまで違いを感じない。寸法を見ると、ヒップと股上だけが違う模様。

嬉しいのが、こちらは生地が15ozであり、そのうえ尻ポケットのステッチがない(!)こと

これ本当気に入った。特にステッチの有無は大きい。

 

 

さて、どうするか

いや、本当どうしましょ笑

やっぱしっかりテーパードの効いたタイトなジーンズで色落ちを楽しみたいっていう本来の目的に照らせば、ジャパンブルーのバゲットか、APCのプチニューの二択になる。

それとは別にラッドのテーパードタイトの黒は近いうち買ってしまいそうだけど。

 

シルエットだけなら確実にジャパンブルーなんだけど、サイズ感のビハインドのせいでプチニューに追い抜かれてる感あるし。

APCはリジッドで穿けるしなあ…

 

でも今更APC穿いても何の新奇性もないし、ブログのネタ的にはジャパンブルーだよなあ…

そうはいっても需要は圧倒的にAPCのが高いんだろうな。

あの薄っぺらいブロガーも選んだくらいだし。

 

まあ、他にも試してみたいブランド・モデルはあるので、もう少し迷うことにする。

2月には、リーバイスから「501スキニー」なる、ジーンズマニアが聞いたらブチ切れそうな商品が発売されるそうなのでチェックしたい。

 

2017/3/9追記

リーバイスでLVCの606を2本見て来たけど、相当良かった。サイズ感的にはAPCのプチニューとかなり近いので、生地感をもう少し見てからこのどれかに決めることになりそう。

今回は急ぎだったので見れなかったが、次回色落ちした606の生地をみてみるつもり。

あと、同じ「1969 606」でも、インディゴと比較してブラックのモデルの方がいいサイズ感なので、これも見てみたい。

 

ちなみにnudie jeansであの派手な尻ステッチのない綿100のGrimTim(グリムティム)を見つけて心躍ったが、税込み約45000円とかいうふざけた値段だったので見送り。ヌーディーはほんと色々惜しすぎる。いや、オーガニックコットンは立派なんだけどさ。

(これも606と同じ米国のコーンミルズ社の生地だったんだけどこんな値段変わるんだね。)

 

2017/3/21追記

寸法だけを見る限り、これ相当いい気がする。ビューティーアンドユースのdropという商品。

プチニューのパクリ商品っぽいけど、さすがはセレオリ品。海外製のオリジナルに対して、これは日本製。股下は短く、テーパードも強めで、股上は深め。まだ生地感は見れてないけど、かなり期待している。

ただ、サイズが28からしかない...なんでどこも決まって28からなんだろう..

身長170以上あっても細ければSサイズ選ぶこと多いけど、平均身長以下で細身だと一気に服探すの大変になる。そんな需要ないんだろうか。

 

 

上で書いたBYセルビッチの「DROP」を見てきた。

やはりAPCのプチニューにそっくり。

だが、単なるコピー品ではなく、より一般ウケしそうな「売れ線」っぽい商品になっていた。

シルエット的には、よりテーパードが強くなっている。プチニューってサイズを下げてスキニーっぽく穿くにはテーパードが少し物足りなく感じるけれど、こちらは膝下をかなり絞ってある。

一方、モモ周りやヒップにはゆとりがあり、サイズ選択でシルエットを変化させやすくなっている。ただ、僕の場合最小サイズでもやや緩いので、現行のサイズ展開では理想のシルエットが出せなかったのが非常に惜しい。

生地感や色味は、ウォッシュのかかったモデルの取扱いがなかったため判断がつかなかった。ただAPCよりは生地がやや薄いかなとは思った。まあAPCが割とヘビーな生地だから、キレイ目なジーンズとしてはむしろこれくらいが一般的なのかなという感じ。それに膝下がタイトでノンストレッチだし。

岡山デニムを使っていて日本製というし、価格的にも質的にも、さすがはセレオリという感じ。色々研究した結果なんだろうなあ。サイズさえ合えば間違いなく即決だった。

また何かあれば追記していく。